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産業遺産 : 2012.10.03[Wed]




久子様


今日はあまり良い空模様ではなかったのですが、新しい運動靴が届いたので試しに少し畑の周りを歩いてきました。
ほんの一回りでしたが気持ちがすっきりしました。

今日はエッセン市にあるZollvereinの中の一つの建物の中の写真を送ります。
このZollvereienは炭鉱業遺産群で世界遺産に指定されていて、さまざまな文化的目的に利用されています。
今年はルール・トリエンナーレと言う文化フェスティヴァルがありましたが、この建物内でも素晴らしいヴィデオインスタレーションが設置されていました。

また炭鉱博物館の展示も大変興味のあるものでした。過酷な環境で働いていた炭鉱夫の肺など怖くなるような展示もありました。

そんな展示を見学しながら、思いは日本の原子力発電事故へと向かってゆきました。
エネルギーを得る為の苦労や犠牲はどんなところにもありますが、炭鉱や火力発電所は廃止後、このように文化の発信地として新しくよみがえる事ができます。
しかしウラン鉱跡や原子力発電所はそういうわけには行きません。その上は危険な廃棄物が何処に保管するかもわからぬままに増え続ける事実。限りある化石燃料に頼り、脱原発は非現実的であると言う人もいますが、それならば捨て場の無い、誰も引き取りたくない危険な塵を垂れ流しにする原発は現実的でしょうか?

炭鉱業産業遺産の再復活を眺めながらしばらく心は遠い日本へ向いていました。

来月私は日本に出発します。


世津子




世津子様

すっかりお返事が遅くなりました。ごめんなさい。
新しい運動靴はもう足に馴染んだ頃でしょうか。今日もその靴であちこち出かけているのでしょうか。

さて、炭鉱業遺産の建物の写真の美しさに見入ってしまいました。素晴らしい空間ですね。どんなヴィデオインスタレーションが設置されていたのでしょう。すごくかっこ良かったのでは。

どんな建物にもそれぞれの歴史とものがたりがあって、この建物にもそれがあり、産業の近代化を底辺から支えたあともこうして文化施設として新しいお話がまた始まっているのですね。いろんなことを想像しました。

例えばナチスの強制収容所でさえも若い人たちに過去の過ちを伝える施設にはなり得ている事を思えば、あなたの言う通り、原子力発電所は未来に向けたベクトルの中で何も生産的な物語りを生み出し得ない建物なのだと思い知ります。だからこそ、今あるものですべてを終了していかなければなりませんね。

でも世津子さん、大丈夫。ともかく日本に帰って来てみてください。

がんばらなきゃいけない現実はあるけれど希望もたくさんありますよ。

あなたとの再会を心待ちにしています。

久子






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